私のステキな友人で、チーズ大好きのユミコさんがこれから、不定期ですが、このソムリエ通信の中でチーズの話を語ってくれることになりました。彼女は田崎真也さんのチーズスクールで学び、チーズプロフェッショナルの資格を持っています。これからワインに合ういろいろなチーズを教えてくれると思います。楽しみですね。
では、ユミコさん、よろしく!
はい、ワインもチーズも大好きなユミコです。チーズもワインに負けず劣らず奥の深い食べ物です。いろいろ話したいことはありますが、楽しいチーズの話をして少し知識を増やしてみてください。まずは、桜が散り本格的春の到来、お薦めしたいチーズは、「SELLES SUR CHER セル・シェール・シェル」。これは山羊のチーズです。山羊は毎年1~3月に仔山羊を生み、たくさんのミルクを出しますので、山羊のチーズは復活祭(イースター)が終わる4月初旬から夏にかけてが旬です。このチーズは、ロワール地方で有名なシャンボール城の少し南に位置する小さな町の名に由来します。5月の新緑の頃が、一年中で一番美しいと言われる町です。チーズの形は底の直径が9.5cmの丸い形、木の灰をまとっています。中身は真っ白で、きめが細かく、山羊の乳特有のコクと酸味の中になんともいえない上品な甘味が感じられます。作りたてのフレッシュさも熟成してからもそれぞれに楽しめるチーズです。
ユミコさん、ありがとう。本当に中が真っ白で綺麗ですね。一緒に楽しむワインとしては、同じロワールの「BOURGUEIL ブルグイユ」の赤など、どうでしょうか?カベルネ・フランから造られるきれいな紫紅色のワインで、春の夜にピッタリです。優しい酸味がチーズの味わいを引き立ててくれそうです。 次回も、お楽しみに!