週一度通院している病院のリハビリテーション科はとてもよいと思います。担当の先生は女性で、とても柔和な眼差し、丁寧にケアしてくれます。リハビリでわかったことは筋肉がとても大切だということです。ずっと安静にしていたので、筋力が思った以上に落ちていることにびっくりしました。治療は、少しずつもとの筋力に復活させるプログラムになっています。
ワインではよく「骨格がしっかりしている」と、表現しますが、ワインの骨格とはまた筋肉とは何でしょうか?「ワインの骨格」とは、ワインを性格づける様々な濃縮された成分そのもの。筋力は、原料のブドウ、やがて、筋力は、骨格を形成しサポートしていきます。
リハビリの先生をイメージして選んだワインは、チリのオーガニックワイン、有機転換中のピノ・ノワール90%で造られた「コノスル・コンバージョン」です。ブドウを有機農法へと変えながら、ケアを怠らずとても美味しいワインを造っています。口に含むと柔らかな味わいの中にブルゴーニュのようなピノ・ノワールの力強さを感じます。ラベルに描かれている自転車は、農夫たちが毎日自転車でぶどうを見るため畑に向う姿をあしらったものです。先生の丁寧なリハビリ指導と内に秘めた芯の強さをこのワインに感じます。このワインも先生に飲ませないで、家で飲んでしまいました。(ごめんなさい!)
ワインを作る際の葡萄のプレスのとき、葡萄の汁が出てくるのに、ヘルニアはちょっと似ていますね。ソムリエとヘルニア、なんとなく笑ってしまいました。ご本人はたいへんでしょうけど。まあ、気長に頑張ってください。今年は、暑い夏で、日本のワイン作りも糖度が高くて、結構いい出来かな。なんて思っています。体験の収穫をさせていただいて、そのあと、ワインが飲める企画があるらしく、ことしは、山梨まで、行ってみたいと思っています。